レッスン 5/5 7分

【検索広告】予算を見直す

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予算をすぐに消化してしまうのですが、原因が分かりません。どこを見直すべきでしょうか?

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日額の設定予算に対して予算の消化スピードが早い場合には、さまざまな原因が考えられます。可能性として考えられる原因のひとつめは、無駄クリックの発生。ふたつめは、入札価格のミスマッチ。それでも改善されない場合は、最適化機能を活用してみるのも一案です。 それぞれに合った対策を取ることで、劇的な改善が見込めます。ひとつひとつ検証していきましょう。

予算消化のスピードが速い場合は、キーワードの見直しや入札価格の最適化を実施します。入札価格調整機能や予算最適化機能などを活用し、適正予算での運用を目指しましょう。

そのキーワードは、最適ですか?

見込み客ではないインターネットユーザーの無駄なクリックが発生していませんか?

例えば「ワンピース」というキーワードは、「子供用のワンピース」「漫画の『ワンピース』」「水着のワンピース」と複数の解釈ができます。広告で訴求したい商品が「大人用の冬物ワンピース」であれば、それ以外の解釈でクリックされたものは無駄なクリックであり、無駄な費用が発生してしまいます。

広告管理ツールの「検索クエリー(実際に検索されたキーワード)」から、実際にどんな検索クエリーで広告が表示され、インターネットユーザーがクリックしたかを確認できます。検索クエリーに明らかに広告で訴求したい商品とは異なる意図のものがあれば、そのキーワードを「対象外キーワード」として設定しましょう。

無駄なクリックが発生していませんか

また、いわゆる「ビッグキーワード」を設定していませんか? ビッグキーワードは検索数が多く、広告の表示回数が多く見込めるキーワードですが、クリック単価が高くなる場合が多いです。

ビッグキーワード

競合が少ない、自社だけが取り扱うような商品名、サービス名、会社名などであれば影響は少ないと考えられます。クリック単価を気にせず、幅広くサービスを認知させるために意図的にビッグキーワードを入稿する場合などはこの限りではありませんが、まずはミドル~スモールキーワードに設定し、費用対効果を高めることが大切です。

※ビックキーワード:たとえば一般的に使われている用語で検索回数が多いキーワードを「ビッグキーワード」と言います。一方、「ハワイ旅行 年末年始」などの具体的で語句数が多いキーワードを「スモールキーワード」といいます。「旅行」の場合、訴求したい旅行がどこへの旅行か(海外、国、国内、エリア、都道府県)、ツアーなのか宿泊施設なのかなど、訴求したいサービスに合わせてキーワードを複数組み合わせてみます。たとえば「イタリア ハネムーン」「伊豆 日帰り旅行」などです。

その入札価格、高過ぎるかも?

入札価格が同様の商品・サービスの競合他社広告と比較して高くはありませんか? 入札価格が高過ぎるとクリック単価も高くなり、すぐに予算を使い果たしてしまいます。入札価格の見直しには、自動入札の活用をおすすめします。

自動入札とは、キャンペーンの種類や広告掲載の目的に応じて、適正な入札価格を自動的に調整する機能です。過去の実績や予測値をもとに、目標とする指標に合わせてキーワードの入札価格が自動的に調整されます。

まずは、自分にとって最適な自動入札タイプを診断してみましょう。

入札自動タイプ

キーワードごとに実績をこまめにチェックして入札単価を管理する必要がなくなるので、運用工数が削減できます。また、ユーザーの検索が発生するたびに自動で適切な入札価格が適用されるのでパフォーマンスの向上が期待できます。

「自動入札設定」を使えば、目的に合わせて適切な入札価格調整を自動で行えるので、手動で入札価格を細かに調整するといった運用負荷が削減されます。この機会に設定しておくとよいでしょう。

1日の予算はいくらが最適?

1日の予算を何となく設定していませんか?

配信機会を最大化するには、キャンペーンの1日の予算を見直すことをおすすめします。キャンペーン予算(日額)とは、キャンペーンごとに設定する1日単位の利用金額の目安です。設定した金額の範囲内でキャンペーンのクリック料金がおさまるように、システムが自動的に広告の表示・非表示をコントロールします。

広告の表示頻度が高い日には、1日の予算の最大200%を限度に広告を掲載することもありますが、 月単位での配信調整が行われるため、結果的には機会損失が発生することになります。 消化金額をこまめに確認し、余裕をもって設定しておくことが広告効果の向上につながります。

便利な機能「最適化提案」

検索広告の「最適化」タブでは、アカウントの広告運用状況に合わせた最適化案が提案されます。 運用の効率化や広告の掲載機会の最大化に繋がる提案が表示されるので、時間がない方におすすめの機能です。提案される最適化案は「新しいキーワードの追加」と「キャンペーンの1日の予算の増額」です。

まとめ

  • 広告意図と異なる検索クエリーは、「対象外キーワード」に設定しましょう。
  • 目的に応じて適正な入札価格を自動的に調整する自動入札を設定して、運用負荷を減らしましょう。

理解度チェック

予算をすぐに消化してしまう場合、見直すべきポイントとして誤っているものはどれでしょう?(1つだけ選択)

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