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【ディスプレイ広告】集客数を改善するには?
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思ったより広告の効果を感じられないので改善策を知りたいです。
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ターゲティング設定を見直してみませんか?ディスプレイ広告のターゲティングには、ユーザーの性別、住んでいる地域、配信時間、Webサイトのコンテンツなど、さまざまな設定項目があります。適切にターゲティングできるようになれば、見込み度の高いユーザーに広告を表示できます。
ターゲティングの種類は、大きく分けると「人」を対象としたものと「広告枠」を対象としたものがあります。ターゲットを絞れば掲載される範囲が狭くなり、広げれば広範囲に広告が掲載されるため適切なターゲティングがカギとなります。
ターゲティングの種類
ターゲティングの種類は、大きく分けると 「人」を対象としたもの と 「広告枠」を対象としたもの があります。
人を対象としたターゲティング
人を対象としたターゲティングとは、ユーザーの性別、年齢、関心を持っているカテゴリーなどによって広告表示を絞り込む方法です。例えば、「50代男性、年収600万円以上、健康食品に関心を持っている」などの条件で広告を絞り込みます。
人を対象としたターゲティングが効果的なのは、商材が特定のペルソナ(典型的なユーザー像)に向けたものである場合です。例えば商材が美顔ローラーなら、一般的にターゲットとなる年齢の女性に広告表示を絞ったほうが効率的です。
広告枠を対象としたターゲティング
広告枠を対象としたターゲティングとは、Webサイトやアプリなどの掲載先、掲載面で広告表示を絞り込む方法です。例えばYahoo!ニュースの映画関連のページ(記事)だけに広告表示する設定などが、広告枠を対象としたターゲティングにあたります。
広告枠を対象としたターゲティングが効果的なのは、商材がさまざまなユーザーを想定している場合です。例えば映画の広告なら、出演俳優が好きな人、休日のデート先を探している人、芸能情報をチェックしたい人など多様なユーザーを対象とするため、WebサイトやWebページで絞り込むのが効率的です。
成果を出せるターゲティング設定のコツ
どのようにすればターゲティング設定で成果を上げられるのでしょうか。ここでは3つのコツとして、「事前のリサーチ」「目的に応じた出稿先の選定」「定期的なターゲティング設定の見直し」を解説します。
設定前の事前リサーチをおこなう
ターゲティング設定をするには、事前のリサーチが重要です。このプロセスでは、STP分析とペルソナ分析(設定)などが使えます。
STP分析は事前リサーチからマーケティング戦略立案につなげる過程で、ターゲティング設定が含まれているのが特徴です。「市場の顧客のグループ分け→ターゲットの選定→自社の立ち位置、戦略を決める」の流れで分析します。また、ペルソナ分析は、アンケート調査や顧客データに基づいて顧客像を明確にするために実施します。
近年はビッグデータを活用するシーンも増えてきました。新事業や最新状況でのターゲティングや、競合のターゲットの把握などにビックデータが用いられています。自社の顧客データで足りない部分を補えば、精度の高いターゲティングが可能です。
誰・どこに出稿するのか決める
誰に向けた・どこに向けた配信なのかをブレないように決めておくことが、成果を出すための要です。一貫した出稿をするには、まず認知度向上やブランディングが目的なのか、コンバージョン率アップを目指すのかなど、目的を常に意識してターゲティングする必要があります。
仮に認知度向上やブランディングが目的ならば、人のターゲティングは緩めにして、アクセス数の多い出稿先を探すことになるでしょう。例えば、人気Webメディアのトップページなどが候補になります。 一方、コンバージョン率の向上を目指すなら、掲載先のコンテンツを絞り込んで、自社に関心を持つユーザーを狙います。例えばニッチな情報に特化したコミュニティサイトや業界向けメディアなどを指定すれば、見込み度の高いユーザーにアプローチできるでしょう。
定期的にターゲティング設定を見直す
ターゲティング設定は一度設定したら終わりではなく、定期的に見直し、必要に応じて改善します。今まで成果が出ていたターゲティングでも、消費者のトレンドや市場環境の変化によって、成果が出なくなるかもしれないためです。
ターゲティング設定を見直すためには成果測定が欠かせません。具体的にはインプレッション数やクリック数、コンバージョン数などを定期的にモニターしてターゲティングを調整します。例えば、コンバージョン数が少ないWebサイトを発見したら、配信対象外のサイトに設定するなどの対策を取ります。
ターゲティング設定に便利な分析方法
STP分析は的確なターゲティング設定をみつけるための便利なフレームワークです。 以下の手順を進めていけば、ターゲティング設定および広告運用戦略が決まります。

1. セグメンテーション(Segmentation)
市場全体の顧客を特徴によってグループ(セグメント)に分けます。このプロセスはターゲティング設定前の事前リサーチにあたります。
2. ターゲティング(Targeting)
成果につながりそうな特定のニーズを持つセグメントを選んで、ターゲットとして設定します。このプロセスは人や広告枠を対象としたターゲティング設定にあたります。
3. ポジショニング(Positioning)
ターゲットに対する自社の立ち位置(広告の訴求方法)を決めます。このプロセスはターゲティング設定による広告の出し分けや、設定の調整にあたります。
このようにSTP分析を使えば、広告施策全体のなかでターゲティング設定をおこなえます。