レッスン 5/8 5分
広告作成のための薬機法ガイド
男性のアイコン
薬機法に関連する広告を出すときに気を付けることはありますか?
男性のアイコン
たくさんあるので順番に解説していきますね。
はじめに:薬機法とは?
薬機法とは、医薬品や医薬部外品、化粧品や医療機器、再生医療等製品の品質・有効性・安全性を確保するための法律です。もともと「薬事法」と呼ばれていたもので、正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」といいます。
医薬品や医薬部外品、化粧品や医療機器などは、間違った使い方や認識をしてしまうと人命に大きな影響を及ぼすことになってしまうため、法律で厳しく定められています。
薬機法についての詳しい解説は、薬機法とは?その規制内容と、押さえておきたいNG表現をご覧ください。
薬機法に基づき、広告掲載基準における規制内容を正しく理解することが重要です。
ウェブ広告において気をつけるべき薬機法
薬機法では、主に以下3つの観点から定められています。
- 保健衛生上の危害の発生・拡大の防止
- 指定薬物の規制
- 保健衛生の向上
この3つの目的を果たすために、医薬品や医薬部外品、化粧品や医療機器、再生医療等製品が開発されてから利用されるまでの以下5つのプロセスについての規制が設けられています。
- 開発
- 承認
- 製造
- 流通
- 使用
ウェブ広告においては主に「流通」のプロセスを担うため、この領域における薬機法の理解が必須です。
領域ごとの定義・規制
以下、薬機法における領域ごとの定義と、該当する商品の一例をご紹介します。
また、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器又は再生医療等製品の広告をするにあたり、運用などを定めた法律「医薬品医療機器等法(薬機法)」に基づき、広告が虚偽、誇大にあたらないよう適正を図るために定められた「医薬品等適正広告基準」があります。
外部リンク:「医薬品等の広告規制について(医薬品医療機器等法)」 ー 東京都保健医療局
医薬品・医療機器
人の病気を予防したり治す目的のもの。人の身体に何らかの効果を及ぼす目的のもの。
該当商品の一例
- 医師が処方する薬 ・ 薬局等で購入できるかぜ薬 ・ 胃腸薬 ・ 目薬などの市販薬
- コンタクトレンズ ・ 体温計 ・ 血圧計 ・ 補聴器 ・ 巻き爪対策商品
医薬部外品
医薬部外品として承認を受けているもので、医薬品より効果の弱いもの。
該当商品の一例
- うがい薬 ・ コンタクトレンズ装着薬 ・ 薬用入浴剤 ・ 歯みがき・液体歯みがき ・ 殺虫剤
薬用化粧品・化粧品
化粧品:人をキレイにする目的のために、塗ったり、つけたりするもので人体に対する作用が緩和なもの。
薬用化粧品:医薬部外品として承認を受けているもので、化粧品より効果の少し強いもの。
該当商品の一例
- スカルプヘアシャンプー ・ ヘアトリートメント ・ 化粧水 ・ しみ対策クリーム ・ アフターシェーブローション
- 眉毛 ・ まつ毛マスカラ ・ まつ毛美容液 ・ 歯みがき・液体歯みがき ・ ネイル用クリーム ・ 香水 ・ リップクリーム
健康食品
食品であって、広く健康の保持増進に資するとして販売・利用されるもの。 そのうち、国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たしたものを「保健機能食品」という。
該当商品の一例
- サプリメント ・ ダイエット食品 ・ プロテイン ・ 栄養ドリンク
健康器具(雑貨)
雑貨であって、人体の機能組織の増進増強、疾病の治療などへの効能効果作用のないもの。
該当商品の一例
- 加圧シャツ ・ 補正下着 ・ マスク ・ 視力回復マシン ・ エッセンシャルオイル ・ 美容機器
- 赤外線治療器 ・ 美顔器 ・ マイナスイオン発生器 ・ 筋肉運動補助器具 ・ マッサージ関連機器
薬機法違反を防ぐポイント
広告をするにあたり運用などを定めた法律「薬機法」に基づき、広告が虚偽、誇大にあたらないよう適正を図るために定められた「医薬品等適正広告基準」や関連する業界自主基準などがあります。
薬機法違反を防ぐためにはこれらの法律、自主基準などを必ず確認し、正しく理解することが大切です。 広告をおこなう商品の中でどれが規制対象になっているのか、広告の表現に不適切なものがないかどうかを、広告を配信する前に必ず確認しましょう。
また、不明な点は専門家に相談するとともに、既知の問題については社内でガイドラインを作成し、広告に関わるすべての人が共通認識を持てるようにすることも大切です。自社だけでなく、広告代理店やWeb制作会社の担当者とも共有しておきましょう。